2. 自社顧客向けカーボンクレジット市場形成の調査支援
業種:エネルギー企業
プロジェクト期間:2024年8月〜10月(3か月間)

背景と課題
クライアントは、エネルギーを法人・個人向けに提供しています。顧客である生活者(個人)の行動変容を促す仕掛けを実行し、家庭のエネルギー使用に伴う削減行動をカーボンクレジットとして認証・販売する仕組みを構築・運用できないかを検証したいと検討を進めていました。
支援内容
当社は、toCクレジット市場の成立可能性を探る実証プロジェクトの設計・実行支援を行いました。
- クレジット化と販売設計の初期支援
一般的なカーボンクレジットプロジェクトにおけるルール・ガイドラインを示し、削減量の算定方法、追加性の担保、モニタリング体制など、クレジット化の認証要件整備についてもアドバイスを提供。 - 海外事例の調査
カーボンクレジットのtoC市場形成の事例が海外においてどのようなものがあるかを調査し、論点整理・課題抽出を実行。 - 「貢献証書」のデジタル発行による心理的インセンティブの付与
省エネ行動(例:ピーク時のエアコン利用抑制、ガス給湯の使用タイミング調整)に対して、LINE経由で「削減証書(デジタル証明書)」を配布。ユーザーの行動変容が促されるか実証実験を実施。
サービスについては、カーボンクレジット活用支援のトリジェンスDBをご覧ください。
成果
- 顧客の行動変容データを取得・整理
- 削減分を用いた疑似的な小規模クレジット流通に成功
クライアントの声
「自社顧客を巻き込みながら脱炭素を進めるための実証ができ、次の事業展開に向けた確度を高めることができました。」